入出力先の変更

作成するプログラムを MS-DOS 以外の環境で実行する場合、ファイル入出力関数 (fopen、fwrite など) および標準入出力関数 (printf、scanf など) を使用することはできません。これらの関数は MS-DOS が提供する INT 21h ファンクションを使用するためです。

ただし、入出力先は変更できます。ファイルおよび標準入出力へのアクセスは、最後は必ずライブラリ モジュール file.asm および file2.asm で定義されている _read、_write、_open、_creat、_close、または _lseek ルーチンを通過します。したがって、これらを書き換えることにより、すべての入出力関数のアクセス先を一括して変更できます。

たとえば、_write 関数を再定義してデータを RS-232 ポートに送信すれば、printf 関数の出力が RS-232 ポートに送られます。