ライブラリ マネージャ (LLIB)

Light Macro Assembler や Light C には、ライブラリ マネージャ LLIB.EXE が付属しています。このツールは、オブジェクト (.obj) ファイル群からライブラリ (.llb) ファイルを作成します。.llb ファイルはリンカ LIL の入力ファイルとしてのみ使用でき、他社のリンカでは使用できません。

ライブラリの新規作成、ファイルの追加、または更新

llib a <lib-path> <obj-path>...

<obj-path> で指定した 1 つ以上のオブジェクト ファイルをライブラリ ファイル <lib-path> に格納します。

ライブラリ ファイル <lib-path> が存在しない場合は、新しく作成されます。ライブラリ内に <obj-path> と同じ名前のモジュール (同じファイル名のオブジェクト ファイル) が含まれている場合は、古いモジュールが新しいオブジェクト ファイルに置き換わります。

たとえば、次のように指定すると、a.obj と b.obj が small.llb に格納されます。

llib a small.llb a.obj b.obj

次のようにディレクトリを指定したり、ワイルドカードを使用することもできます。

llib a small.llb sub\a.obj d:\b.obj
llib a small.llb d:\obj\*.*

ライブラリ ファイル内の各モジュールは、オブジェクト ファイルの名前で区別されます。オブジェクト ファイルのディレクトリは、ライブラリ ファイルには記録されません。

モジュールの削除

llib d <lib-path> <module-name>...

<module-name> で指定した 1 つ以上のモジュールをライブラリ ファイル <lib-path> から削除します。<module-name> には、ディレクトリを除いたオブジェクト ファイル名を指定します。ワイルドカードは使用できません。

モジュールの抽出

llib e <lib-path> <module-name>...

<module-name> で指定した 1 つ以上のモジュールをライブラリ ファイル <lib-path> から抽出します。ワイルドカードは使用できません。抽出されたモジュールは、オブジェクト ファイルとして現在のディレクトリに置かれます。

モジュールの表示

llib l <lib-path>

ライブラリ ファイル <lib-path> に含まれているモジュール (オブジェクト ファイル) を一覧表示します。