野草を育てる


野草を育てる


カラスムギ

カラスムギ

カラスムギ (烏麦、学名:Avena fatua)はイネ科カラスムギ属の越年草。野生種のカラスムギを栽培化した穀物が燕麦であるといわれています。 欧州、西アジアを原産とし、古代にムギなどの畑作とともに伝来したとされる史前帰化植物の1つです。畑や道端、荒地などに生え「カラス」という名のとおり食用にはならないとされていますが、欧州や中東では栽培化される以前に野生種が利用されていました。

三内丸山遺跡から出土した国内最古のムギ(カラスムギ)

1994年、青森市三内丸山遺跡の縄文前期(五千五百年前)の泥炭層から出土し、「縄文最古のムギ」と注目を集めたイネ科植物(一粒)は、カラスムギの可能性が高いことが、分析の結果分かった。出土した状況がわずか一粒ということから「人間が食べ残したというよりは、野生状態のものから種がこぼれ落ちたのではないか」と考えられる。カラスムギはオオムギやコムギなど栽培用のムギ畑に雑草として生えていることが多く、三内丸山の時代にすでに、オオムギやコムギが存在していた可能性もあるという。

ペットの野菜ペットプランツを育ててみよう

カラスムギの種子  カラスムギはいわゆる雑草です。ではなぜ雑草を育てるのかというと、カラスムギはペットショップやホームセンターでオーツヘイ(草食ペットの餌)や猫草として売られている"ペットの野菜"のひとつだからです。カラスムギは自宅でも簡単に栽培できますが、一方で麦作農家に深刻な農業被害をもたらす強害草でもあるので、ペットに食べさせる分量だけを育て、むやみに増やさないようにしましょう。写真はカラスムギの種子〔左〕と、それを栽培している牛乳パック鉢〔左〕です。カラスムギの種子
猫草(カラスムギ)の育て方
  1. 種を取る時期
    • 関東地方で5〜6月頃。
  2. 土と鉢の準備
    • カラスムギの種子と小石やゴミを取り除いた採取地の土、牛乳パック等の適当な鉢を用意する。
  3. 種まきの時期
    • 関東地方で10〜11月中旬。
  4. 栽培のポイント
    • 30〜40粒の種子を重ならないように均等に播き、表面の土が乾かない程度に水をやる。
  5. 猫与える時期
    • 芽が7〜8cm程度に育ち若葉が若干開いてきたら、鉢のまま猫に与える。

身近な野草を机に飾ろう (牛乳パック鉢の鉢植えカバーの作り方)

猫草栽培セット  作成に必要な材料
・牛乳パック 1個  ・B4サイズ(257mm×364mm)にカットした英字新聞 1枚
作り方
B4サイズに新聞紙をカットしたら、下の折り図のとおり折りすすめます。
折りあがった鉢植えカバーに牛乳パックを収め、鉢植えカバーに合わせカットします。
鉢カバー 折り方は左画像をクリック、またはこちらからどうぞ。
※上の写真はニューヨークタイムズのパロディー新聞を使っています。
必要な方はPDF版がこちらからダウンロードできます。プリントアウトしてご利用下さい。

NY Times  - ニューヨークタイムズ、パロディー新聞の著作権について -
2008年11月12日、米大統領選でオバマ氏が当選した直後、彼が公約を遂行をするようにと、"The Yes Men"などが作成・配布した本物そっくりのニューヨークタイムスです。著作権については、"The Yes Men"が著作権を放棄し、転載自由としているので使用させていただきました。


右はOkojyoさん作のかわいい鉢カバーです。ダウンロードはこちらからどうぞ。
猫草

野草に関する書籍

  • 『たのしい自然観察 雑草博士入門』著:岩瀬徹、川名興 ISBN 4881370863
  • 『雑草のはなし―見つけ方、たのしみ方』 著:田中修 ISBN 978-4121018908
  • 『身近な雑草のゆかいな生き方』著:稲垣栄洋 絵:三上修 ISBN 4794212003
  • 『柳宗民の雑草ノオト』著:柳宗民 画:三品隆司 ISBN 978-4480090508

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