.8086 / .186 / .286 / .386 / .486 / .586 /
.8087 / .287 / .387 / .487 /
.286P / .386P / .486P / .586P / .MMX

構文    .8086
    .186
    .386
    .486
    .386P
    .486P
    .MMX
    (など)

これらのディレクティブは、使用可能なプロセッサ命令を選択します。

.8086 文、.186 文、.286 文、.386 文、.486 文は、それぞれのプロセッサ(CPU)で使用できる命令を有効にします。それぞれの CPU に対応する数値演算コプロセッサ命令も使用できます。

.8087 文、.287 文、.387 文、.487 文は、それぞれ .8086 文、.286 文、.386 文、.486 文と同等です。

.MMX 文〔LASM〕は、MMX命令 を使用できるようにします。.MMX 文は、.386 文などのほかのプロセッサ選択文と一緒に使用してください。

末尾に「P」のついているディレクティブは、プロテクトモード専用の命令も有効にします。MS-DOS の場合は、CPU がリアルモードで動作していますので、プロテクトモード専用の命令を使用することは通常ありません。

これらのディレクティブで使用可能に設定されていない命令名とレジスタ名は、キーワードとは見なされません。たとえば、.386 と同等以上の機能を持つ文を指定していない場合、EAX や EBX はキーワードではありません。

なお、デフォルトでは数値演算コプロセッサに対する命令の前には WAIT 命令が挿入されます。しかし .286 文/.287 文以上のディレクティブを宣言したときは WAIT 命令は挿入されません。80287 以上の数値演算コプロセッサは WAIT 命令を必要としないからです。WAIT 命令についての詳細は「数値演算コプロセッサ命令」を参照してください。

等価記号 @Cpu を使用すると、現在有効な命令セットを知ることができます。

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