チェック

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[チェック] メニューの [チェック] を選択すると、上ペインで選択されている文書 (複数可) について各種のチェックが行われます。チェック内容の詳細は、[オプション] の [用語/符号チェック] タブ[その他のチェック] タブで設定できます。

注意:チェック対象の文書が複数のファイルに分かれている場合 (たとえば「明細書」と「特許請求の範囲」を別ファイルで作成している場合) は、それらを 1 つのファイルにまとめてからチェックしてください。

次のチェックが行われます。

  1. 正しくない符号

    【符号の説明】に挙げられている「用語」に正しい符号が付いていることを確認します。たとえば、【符号の説明】に「1 配管」と記されているのに、文中で「配管2」と記されていると、警告 #30010 が表示されます。【符号の説明】で「配管」が定義されていないと、警告 #30011 が表示されます。

    ここでいう「文中」とは、[用語/符号チェック対象欄] に指定されている欄のことです。

    文中のどの部分を用語と符号の組と見なすかは、[オプション] - [詳細] の tsrex= で定義します。ただし、除外用語に一致する用語や除外符号に一致する符号は省かれます。

    表示される文章の長さは num_chars オプションで指定できます (既定=約20文字)。

  2. 正しくない用語

    【符号の説明】に挙げられている「符号」に正しい用語が付いていることを確認します。たとえば、【符号の説明】に「1 配管」と記されているのに、文中で「配線1」と記されていると、警告 #30020 が表示されます。【符号の説明】で「1」が定義されていないと、警告 #30021 が表示されます。

  3. 符号がない用語

    【符号の説明】に挙げられている各用語を文中で検索し、各用語に符号が付いていることを確認します。たとえば、【符号の説明】に「1 配管」と記されているのに、文中で「配管」という言葉が符号を付けずに使用されていると、警告 #30030 が表示されます。

    このチェックは、[オプション] の [用語/符号チェック] タブで [符号がない用語] チェックボックスをオンにしたときにのみ実行されます (既定ではオフ)。

  4. 出現しない符号

    【符号の説明】に挙げられている「符号」が文中で 1 回も使用されていないと警告 #30050 が表示されます。

  5. 出現しない用語

    【符号の説明】に挙げられている「用語」が文中で 1 回も使用されていないと警告 #30060 が表示されます。

  6. 前記の整合性

    「前記〜」で参照される用語が、正しく以前に出現していることを確認します。たとえば、「前記配管」という記述の前に「配管」という用語が 1 回も記述されていないと、警告 #30070 が表示されます。「当該」や「該」なども同様に検査します。

    zenki_check_sec で指定された欄にある zenki_check_str で指定された文字列(「前記」「当該」など)が検査対象になります。

    この検査で「用語」となり得るのは、term で指定された文字列です。

  7. 図面番号

    文中に出現する「図XXX」という表現が【図面の簡単な説明】欄に記載されていないと、警告 #30100 が表示されます。

    反対に、【図面の簡単な説明】欄に書かれている【図XXX】という表現が文中のどこにも出現しないと、警告 #30110 が表示されます。

  8. 必須表現

    指定した特定の表現が文書中で使用されていないと、警告 #30080 が表示されます。

  9. 禁止表現

    指定した特定の表現が文書中で使用されていると、警告 #30090 が表示されます。

  10. 長すぎる文

    1 つの文の長さが max_char_sentence オプションの指定を超えていると、警告 #30500 が表示されます。

  11. 指定欄での指定文字列の個数チェック

    strcnt オプションの指定範囲から外れると、警告 #30511 が表示されます。

  12. 請求項番号の連続性チェック

    【請求項n】の番号nの連続性をチェックします。たとえば【請求項1】の次に【請求項3】があると、警告 #30700 が表示されます。

  13. 請求項番号の参照チェック

    【請求項n1】の中で「請求項n2」や「請求項n3」など (n1n3は数値) が参照されたとき、n2n1 またはn3n1 だと警告 #30710 が表示されます。どのような文字列を請求項の参照と見なすかは claim_ref オプションで設定できます。

  14. 指定欄の各行の形式チェック

    linchk オプションの指定欄に指定と異なる行があると、警告 #30800 が表示されます。

なお、[抑止する警告の番号]で特定の番号の警告だけを抑止できます。

【符号の説明】の形式

現在の PChecker は、次の各種の形式に対応しています。

【符号の説明】
 1 発光管                 符号と用語を空白で区切る
 2…金具                   符号と用語を「…」で区切る
 3:抵抗器                 符号と用語を「:」で区切る
 4、5、6 安定器         1 つの用語に対して複数の符号を指定する
 7…ゴム、8…パッキン     1 行に複数の組を書く (読点またはコンマで区切る)
 9a ジョイント           符号の末尾にアルファベットを付ける
 P10 発光点             符号の先頭にアルファベットを付ける
 11レーザ光               符号と用語を連続して書く
 12...発熱器           符号と用語を「...」で区切る (点は3つ以上)
 13...コンデンサ          符号と用語を「...」で区切る (点は3つ以上)