付属の LLIB.EXE を使用すると、オブジェクト (.obj) ファイルからライブラリ (.llb) ファイルを作成できます。.llb ファイルは、リンカ LIL.EXE (LIL32.EXE) の入力ファイルとしてのみ使用でき、LINK.EXE や TLINK.EXE など他社のリンカでは使用できません。
ライブラリの新規作成、ファイルの追加、または更新
llib a <lib-path> <obj-path>...
ライブラリ ファイル <lib-path> に、<obj-path> で指定した 1 つ以上のオブジェクト ファイルが格納されます。
ライブラリ ファイル <lib-path> が存在しない場合は、新しく作成されます。ライブラリ内に <obj-path> と同じ名前のモジュール (同じファイル名のオブジェクト ファイル) が含まれている場合は、古いモジュールが新しいオブジェクト ファイルに置き換わります。
たとえば、次のように指定すると、a.obj と b.obj が small.llb に格納されます。
llib a small.llb a.obj b.obj
次のようにディレクトリを指定したり、ワイルドカードを使用することもできます。
llib a small.llb sub\a.obj d:\b.obj llib a small.llb d:\obj\*.*
ライブラリ ファイル内の各モジュールは、オブジェクト ファイルの名前で区別されます。オブジェクト ファイルのディレクトリは、ライブラリ ファイルには記録されません。
モジュールの削除
llib d <lib-path> <module-name>...
ライブラリ ファイル <lib-path> から、<module-name> で指定した 1 つ以上のモジュールを削除します。<module-name> には、ディレクトリを除いたオブジェクト ファイル名を指定します。ワイルドカードは使用できません。
モジュールの抽出
llib e <lib-path> <module-name>...
ライブラリ ファイル <lib-path> から、<module-name> で指定した 1 つ以上のモジュールを抽出します。ワイルドカードは使用できません。抽出されたモジュールは、オブジェクト ファイルとして現在のディレクトリに置かれます。
モジュールの表示
llib l <lib-path>
ライブラリ ファイル <lib-path> に含まれているモジュール (オブジェクト ファイル) を一覧表示します。