OPTION

構文    OPTION    <アセンブルオプション> ...
    OPTION    OFFSET:SEGMENT
    OPTION    OFFSET:GROUP
例    OPTION    /O /T4
    OPTION    OFFSET:GROUP

アセンブルオプションをソースファイル中で指定するディレクティブです。ソースファイルの先頭部分で指定してください。

<アセンブルオプション>には、コマンドラインで指定できるアセンブルオプションのうち、/A, /D, /E, /L, /Y 以外のものをいくつでも指定することができます。

「OFFSET:SEGMENT」または「OFFSET:GROUP」を指定することもできます。

「OFFSET:GROUP」を指定すると、グループに属しているセグメント内のラベルに対する OFFSET 演算子は、グループからのオフセットを返します。

「OFFSET:SEGMENT」を指定した場合や、何も指定しなかった場合は、OFFSET 演算子はセグメントからのオフセットを返します。ただしいずれの場合も、OFFSET 演算子で明示的にベース(セグメントやグループ)を指定した場合は、そのベースがオフセット計算に使用されます。

「OFFSET:SEGMENT」はアセンブルオプションの「/G0」と同等であり、「OFFSET:GROUP」は「/G1」と同等です。

次に例を示します。ラベル「addr」がセグメント「dseg」内にあり、「dseg」はグループ「dgrp」に属しているものとします。

    option    offset:group
    mov    ax, offset addr    ; dgrp 相対(OPTION 文の効果)
    mov    ax, offset dseg:addr    ; dseg 相対
    mov    ax, offset dgrp:addr    ; dgrp 相対

OPTION 文でセグメントを指定した場合は次のようになります。

    option    offset:segment    ; この文はなくても同じ
    mov    ax, offset addr    ; dseg 相対(デフォルト)
    mov    ax, offset dseg:addr    ; dseg 相対
    mov    ax, offset dgrp:addr    ; dgrp 相対

[目次]