ここで取り上げる文は、作為的にエラーを発生させます。必ずエラーを発生させる文と、ある条件が真になったときのみエラーを発生させる文があります。これらの文は、おもにプログラムをデバッグする目的で使用します。
これらの文には次の種類があります。
構文 .ERR
.ERRNZ <式>
.ERRE <式>
.ERRDEF <名前>
.ERRNDEF <名前>
.ERRB <<仮パラメータ>>
.ERRNB <<仮パラメータ>>
.ERRIDN <<表現 1>>, <<表現 2>>
.ERRDIF <<表現 1>>, <<表現 2>>
.ERR1
.ERR2
例 .ERR
.ERRNZ X - 10
.ERRE X
.ERRDEF MSG
.ERRNDEF VAR
.ERRB <ARG1>
.ERRNB <ARG2>
.ERRIDN <X>,<Y>
.ERRDIF <NEMO>,<MOV>
.ERR1
.ERR2
.ERR 文が実行されると、「強制エラー」のエラーになりアセンブルは中断します。それ以外の文は、条件が成立した場合にのみエラーになります。
条件判定の方法は、各ディレクティブの綴りの「.ERR」の部分を「IF」にかえた条件判定文と同じです。ただし .ERRNZ 文は IF 文に対応します。条件判定の詳細については、「条件アセンブル」を参照してください。