構文 $
ロケーションカウンタ演算子は、現在のアドレスのセグメント先頭からのオフセットを表します。「演算子」とはいっても単独でアドレス式を表す特殊な演算子であり、NEAR タイプのラベルと同じように扱われます。
ロケーションカウンタ演算子があると、LASM ではこのアドレスに NEAR タイプのラベルを内部的に定義し、$ 演算子自体はその内部定義したラベルに置き換えられます。ラベルの名前は局所名の形式を持ちますが、この形式については LOCAL 文のところで説明しています。
アセンブルリストを取ると、$ 演算子はラベルに置き換えられて消滅しています。演算子$の内部的な扱われかたを詳しく知りたい場合は、アセンブルリストを参照してください。
例1 STR "string" LEN EQU $ - STR ;「STR」のバイト長を「LEN」とします 例2 JE $ + 3 ; JMP 命令(3 バイト)の次へ分岐します JMP L ...